【年頭にあたって】全国のパパ・ママへのお願い

僕は子どもの頃、
僕たちは、ただただ、今の平和を享受していればいいんだろう』と
考えていました。


小学生の頃に読んだ『日本の歴史』系の漫画では、最後は必ず
『太平洋戦争で大きな損害を受けたけど、その後の高度経済成長で
奇跡的に復活し、大発展を遂げた。私たちの未来は、輝きに満ちている!
って感じで締めくくられてました。


将来のことなんて、何も考えてませんでした。
両親からも何も言われませんでしたし。
とにかく、
『この時代に生まれた僕らはラッキー!』
『苦しいこと、つらいことは、数十年前ですべて終わった。
僕らは明るく楽しく生きるだけ』
『使い捨て万歳! 大量生産・大量消費万歳!
という意識でした。



なんとまあ脳天気なクソガキだったんでしょうか…orz



そこで、全国のパパ・ママへ向けて、お願いがあります。
お子様には、ぜひ、幼児から、将来について考えさせてほしいです。
とりあえず、『お前は、将来、こんな職業につきなさい』
と、ひとつの運命を与えるべきだと思います。


そして、家庭がどのようにして維持されているのか、誰がどのように
稼いでいるのかなど、生活の実情をきちんと理解させるべきだと
思います。



ふと思い出したんですが…、昔、家の中で暴れてふすまを破ったとき、
翌日になると、ふすまの穴は、きれいな花形の紙で覆われて
修繕されていました。
僕は、それを、
『ふすまは自己修復する機能があるんだ!』
と勘違いしていました。
…当然、母が紙と糊で修繕していたわけですが…。


子どもは、いえ、子どもに限らず人間全てそうでしょうが、
考えるきっかけがなければ、全く関心を持たないままだと思います。
そしてそれは、時にとてつもなく横柄な考え方・態度に
つながってしまうと思います。


この正月…、親戚から改めて昔の話を聞く中で、今まで知らなかった
驚愕の新事実が次々と飛び出してきました。


…僕の子ども時代とは、一体何だったんでしょう?
現実から隔絶されたメルヘンな世界で、ゲームとアニメと漫画に
ひたすら没頭していただけでした。 何も知らずに…。
この、空虚な感覚。



…どうか、幼時から、タブーを設けずに何でも話題に参加させ、
教えてあげてほしいです。