石原都知事が天罰発言を撤回しないことについて

52分間のニコ生の会見を見ました。
http://live.nicovideo.jp/watch/lv43229497
http://www.youtube.com/watch?v=-0yM309YxKk (抜粋版)


石原都知事は、日本への天罰であると、はっきり言っています。
その真意が、安易に減税を支持するような人間に対する天罰ということであったとしても、
なぜ、日本国民全員ではなく、東北の人だけが被害を受けなければならないのでしょう?
人間だけではなく、他の多くの生物も死んだはずです。
彼らもまた、何らかの罪を犯した結果、今回こうして裁かれたのでしょうか?
ありえません。
天罰という表現は的外れであり、すぐに発言を撤回すべきです。
人間の愚行と地震には、何の因果関係もありません。
この会見中に撤回する態度を見せなかった都知事は、ただただ、傲慢です。


なお、twitter上では、いろんな意見が述べられています。




http://twitter.com/#!/ho4not/status/47232421569110017

この「天罰発言」は大きく報道されるかもしれませんが、「失言」に対して怒りをぶつけても、被災地復興には何の役にも立ちません。皆さま、くれぐれも冷静にお願いします。
非常時だから、細かいことで日本人同士で仲間割れするな、ということでしょうか?
この事件について、被災地復興は関係ありません。
4選を目指す都知事の傲慢な正体が暴かれた。それだけです。




http://twitter.com/#!/tina_na/status/47256700054536192

石原さんの天罰発言、プレジデントの記者が書き起こしたの見たけど、天罰は災害のコトじゃなくて、復興とかに関する予算や今の予算組みの難しさについて、今後の復興が辛くなるのは減税とかの易きに流れた国民への天罰、的な話っぽいなー。ちなみに共同通信は話をつまむなって超怒られてた。
上記2つの動画を見る限りでは、とてもそのように解釈することはできません。
『今後の復興が難しくなるのは自業自得』という趣旨の発言は、まったく出ていません。
都知事擁護派による都合の良い解釈であり、こじつけです。




http://twitter.com/#!/ho4not/status/47289082904190977

本当の都知事全文「日本人の我欲が日本の政治を左右している。減税という耳障りの良い言葉を国民が歓迎する。その信条が政治を曲げている。こういうのを打破しないとこの国は立ち上がらない。だから言った。日本に対する天罰です。大きな反省のひとつのよすがになる。でなければ犠牲者は浮かばれない」
上記の動画の発言内容のとおりの文です。
しかし、これで都知事を擁護しているつもりなのでしょうか?
この方の他のツイートも読みましたが、
日本人の愚行と自然災害とを結びつけて考える異常性については、
まったく指摘していません。
安易に楽を求める姿勢を非難したいのであれば、それ単体で論じればいいのであって、
今回の地震は関係がありません。





【追記】
15日午後の記者会見で、石原都知事は天罰発言を撤回し、謝罪したそうです。
http://www.mbs.jp/news/jnn_4674333_zen.shtml


天罰という言葉が添える言葉が足らずに、被災者の皆様、都民、国民の皆様を深く傷つけた
どんな言葉で補足しようとも、日本国民の一部の被害を、日本全体への天罰だと表現するのは
無理があります。
私も、現在進行形で散々親不孝を重ねていますが、今回、九州に住む私は
何の裁きも受けませんでした。
これはどういうことでしょう?
東北の人々が我欲の中枢というわけでも決してないはずですし。
これが本当に天罰なら、なんとも大雑把で気まぐれな神様、ということになります。


明白で重大な誤りを、説明不足という小さなミスとして留めておこうとする石原都知事
また、上記の動画では、記者への反論として


あの時申し上げたじゃないですか。
非常に耳障りな言葉に聞こえるかもしれませんがと言ったんじゃないですか。
と発言していますが、実際にはそのような前置きなどしていなかったようです。石原都知事は、平気で嘘をつく人間です。


さらに、続けて下記のように言い放ちました。


正確に人の言うことを聞いて、正確に報道してもらいたい。
自らの誤りを素直に認めず、そればかりか嘘をついて自己弁護する人間が
言っていい言葉ではありません。




未曾有の国難も、いつかは乗り越え、平穏な日々が戻ってくるはずです。
その未来のために、今から準備しておくことは、間違いではありません。
リーダーの人物を見抜き、知らしめる。
これは、国民の団結を乱す行為ではありません。
今、適切に批判しなければ、いずれ別の国難を生むはずです。