LMDE Update Pack 5 更新記録

今年4月に公開されたLMDE201204を今頃インストールして使っていたら( 記事 )、このほど新バージョンが公開されたようです。


LMDE Update Pack 5
http://blog.linuxmint.com/?p=2170


Ubuntuで言えば11.10から12.04へバージョンアップするような、大幅な更新のようです。
いずれ"LMDE201209"または"LMDE201210"という名称で、新規導入用にISO形式でも公開されるそうです。


私は一度、注意書きも何も読まずに普段のアップデートと同じ感覚で更新したら、途中で失敗してしまいました(^ ^;)
上記の記事に従って再挑戦したら、うまくいきました。


目次
  1. アップデートマネージャが最新かどうかを確認する
  2. ミラー先を確認する
  3. 更新開始
  4. MATEのメタパッケージを更新する
  5. 何が変わったの?
  6. 感想


アップデートマネージャが最新かどうかを確認する

OSの大幅な更新の前に、それを管理実行するアップデートマネージャが最新かどうかを確認します。
私は、Synapticパッケージマネージャを開いて、"mintupdate-debian"で検索して、使用中のものと最新のバージョンとを比較しました。


ミラー先を確認する

記事には『まず"mint-debian-mirrors"が入っているか確認してね』とあったので下記のコマンドを実行したら、そのまま次の段階の、ミラー先を選ぶ画面が表示されました。
まあ、無事に適切なミラーへ変更できたようです。

$ sudo apt-get install mint-debian-mirrors
mint-debian-mirrors を展開し、置換しています...
mint-debian-mirrors (2012.09.18) を設定しています ...
Current server: 'http://debian.linuxmint.com' (latest)
Server http://mirror.rts-informatique.fr/linuxmint/debian - 71Kbps
Server http://debian.lth.se/lmde - 60Kbps
Best server: http://mirror.rts-informatique.fr/linuxmint/debian

Selected server: http://mirror.rts-informatique.fr/linuxmint/debian
Saving old /etc/apt/sources.list in /etc/apt/sources.list.bk
Updating /etc/apt/sources.list


更新開始

3時間以上かかりました。
終わるまで放ったらかしにできれば楽なのですが、設定ファイルの置換をするかどうかを確認するダイアログが途中でいくつか表示されます。
別のPCで作業したりしながら、ときどきはモニタに変化がないか気にしなくてはなりません(-_-;)
(…もっと賢い方法があるのでしょうか?)



追記: 2013-12-06
b:id:naka-06_18 さんからブコメをいただきました!
ありがとうございます m(_ _)m

-d オプションでダウンロードのみ先にしておくと、分業はできるので便利だとは思う。

なお、Grubをどこにインストールするかを聞かれます。
ほとんどの方は"/dev/sda"で良いでしょう。
誤って"/dev/sda1""/dev/sda2"に入れると、OSが起動しなくなります。
しかし、その場合はLinuxのLiveCDから起動して、Grubを再インストールすれば直ります。
詳しい手順は過去の記事をご覧ください。
【参考】
Ubuntu同士のデュアルブートを解消するには。--解決策: GRUBの再設定
http://d.hatena.ne.jp/sutara_lumpur/20120904/1346734609#20120905_3


無事にアップデートが終了したのでPCを再起動しました。


MATEのメタパッケージを更新する

私はデスクトップ環境はMATEを使っているので、下記のコマンドを使いました。

$ apt install mint-meta-debian-mate

【参考】
http://debian.linuxmint.com/latest/update-pack.html


何が変わったの?

GIMPが2.8になりました。
2.6とほとんど変わりませんが…、なんだか…使いづらいです(-_-;)


Mozcが安定して動作します。
前バージョンでは、かな変換モードの時、Shiftキーを押して英字を入力していると、Shiftを離した時にかな変換モードも解除されてしまうという意味不明な挙動が起こりましたが、それが直っています。


また、やはり前バージョンでは不具合があった、GUIからの辞書ツールの起動ができるようになりました。


さらに、Windows版のGoogle日本語入力と同じように、同音異義語の用例のような、変換候補の補足情報が表示されるようになりました。
Mozcの最新版が適用されている、ということなのでしょう。



感想

一度失敗したときは『やっぱり万年ベータ版か…。だめだな』と諦めかけましたが、公式サイトの記事の存在を知らなかった私の早とちりでしたorz
時間はかかったものの無事に作業は終了したので安心しましたし、信頼度も上がりました。
今メイン機で使っているLinuxMint12LXDEのサポートが切れる来年4月から使うOSは…、どうしましょう。
考えてみたら"Ubuntu+MATE"でもいいんですよね (^ ^;)
Lubuntuも捨てがたいし…。