岩波新書『中国近現代史』を読んで

本棚を整理する中で見つけ、読んでみました。
こんな本、いつ買ってたんだろうか…。
本の裏にブックオフの100円の値札がw

スターリン死後、フルシチョフが党大会でスターリン批判
   ↓
タガが緩んだのか安心したのか、ポーランド、ハンガリーで反ソ暴動
   ↓
中国「ウチはスターリンみたく無茶な独裁はしてない…よね…?」
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他党派、知識人に対して、共産党批判をお願いする
   ↓
予想外の批判、不満の沸騰
   ↓
『反右派闘争』で反対者を弾圧
   ↓
沈黙か、迎合か。
その後、適切な助言をしてくれる人はいなくなった…

という流れには、全俺が泣いた。
その後の『大躍進運動』『文化大革命』…
異なる立場からのチェックが入らないと、暴走に歯止めが
かからずに、いきつくところまでいっちゃうんですね…。


時代は思いっきり遡りますが、三国志曹操は、その点で言えば
エラかったわけですね。
就職の世話をしてやった魏禾中(ギチュウ)に裏切られても、
いったんは降った張糸粛(チョウシュウ)に息子を殺されても、
いろんな計算はあったにせよ、ぐっとこらえて許してやった
ことで、多くの優秀な人材が集まって、存分にその能力を
発揮してもらうことができたわけですから…。
建安文学も、その空気のおかげで発展していったんでしょうし。


自由な雰囲気って、ほんとに大切なんですね。
そして、そのムードの維持がどれだけ大変なことか…。
久しぶりに歴史のお勉強をした寝苦しい熱帯夜でした。