【CakePHP】read()とvalidates()の相性は良くない

プログラミング

【CakePHP 1.3.2】

【結論】
バリデーションに失敗して元のフォーム画面に戻る処理の中で、
『$this->Model->read()』を使ってはいけません。
readメソッドの中に下記のような記述があるため、バリデーションに
失敗した旨のメッセージが消えてしまいます。


【/cake/libs/model/model.php 1108行目】

function read($fields = null, $id = null) {

	$this->validationErrors = array();

	...

バリデーションに失敗した場合、『$this->validationErrors』
には下記のような情報が格納されます。



【print_r($this->validationErrors)】

Array

(

    [User] => Array

        (

            [mail] => 正しいメールアドレスを入力してください。

            [password_tmp] => 確認用のパスワードと一致していません。

        )
)
これらの情報が、ごっそり消えてしまうことになります。


【実例】

↓



【ビュー:edit_mail.ctp】

<h2>メールアドレス変更</h2>

<p>現在のメールアドレス:<?php echo $this->data['User']['mail']; ?></p>

<?php

echo $form->create('User');

echo $form->input('mail_new', array('label'=>'新しいメールアドレス'));

echo $form->input('id', array('type' => 'hidden'));

echo $form->end('登録する');

?>

現在のメールアドレスを表示するため、コントローラからビューへ
ユーザの情報を渡す必要があります。
バリデーションに失敗した場合は、エラーメッセージも隠れて
渡されています。



【コントローラ:users_controller.php】

//最初の『$this->data』にはフォームから送信されてきた情報が格納されている。
【失敗】

$this->User->set($this->data);

if(!$this->User->validates()){

	//バリデーションに失敗したため、フォーム画面に戻る。

	//そのために、ユーザ情報をもう一度読み込む。

	$this->data = $this->User->read(null, $this->data['User']['id']);

	return;

}
【成功】

$this->User->set($this->data);

if(!$this->User->validates()){

	$this->data = $this->User->find('first', array(

		'conditions'=>array('id'=>$this->data['User']['id'])

	));

	return;

}
readではなくfindを使えば、バリデーションに失敗した場合の
メッセージがきちんと表示されます。