キルミン最終回に付して

我々は、ひとつの偉大なるアニメを失った。
しかし、これは我々の青春の終焉を意味するのか?
、始まりなのだ。
スポンサーに恵まれた他のアニメに比べ、我らがキルミンの予算は30分の1以下である。
にもかかわらず今日まで打ち切られることなく放映されてきたのは何故か?
諸君!我らがキルミンの掲げるテーマが正義だからだ。
これは諸君らが一番知っている。


我々は現今のアニメの主流についてゆけず、日陰者にさせられた。
そして、ひと握りだった萌えオタが全国にまで膨れ上がってアニメ界を支配して50余年、
ハートフルなアニメを望む我々が新作を要求して何度踏みにじられたか。
キルミンの掲げる、人類と動物の触れ合いの物語を、神が見捨てるはずはない。
私の命!諸君等が愛してくれたキルミンは放送終了した。
何故だ!?


新しい時代のアニメの覇権を、選ばれたキル民が得るは歴史の必然である。
ならば、我らは襟を正し、この難局を打開しなければならぬ。
我々は過酷な萌えアニメ全盛の時代を活動の場としながらも、
共に苦悩し、錬磨して今日の文化を築き上げてきた。


かつて河森正治は、『動物の気持ちにちょっとでも近づけるように』と言った。
しかしながら萌えオタは、ナギサ姉のおっぱいにばかり注目し、作品のテーマを無視する。
諸君の父も、子も、その萌えオタの無思慮な抵抗の前に視聴を切っていったのだ!
この悲しみも怒りも忘れてはならない!
それを、キルミンは!最終回をもって我々に示してくれた!


我々は今、最終回の感動を結集し、萌えオタに叩きつけて、初めて真の勝利を得ることができる。
この勝利こそ、待望の2期への最大の原動力となる。
キル民よ、起て!感動を勇気に変えて、起てよ!キル民よ!
我らキル民こそ良識を備えたアニオタであることを忘れないでほしいのだ。
優良種である我らこそ、アニメ界を救い得るのである。
ジーク・キルミン!
ジーク・キルミン!
ジーク・キルミン!



※元ネタ:ギレン総帥の演説
http://center.ed.kanazawa-u.ac.jp/~taguchi/taguo/ai/giren.htm